不動産売却前に知っておきたい!固定資産税の計算方法を紹介
物件を売却するときは売買価格だけではなく、固定資産税も把握しておく必要があります。そこで今回は、家を相続したものの空き家になるリスクを考えて売却を検討している人向けに、簡単に固定資産税を計算できる方法を紹介します。また、家を相続したことによるリスクなどもあわせて解説します。
固定資産税とは
まずは、固定資産税とはどういうものか解説します。
固定資産税とは
固有資産にかかる税金のことです。こちらは住宅やマンションだけではなく土地にも該当します。これらを所有している限り、支払い続けなくてはいけません。たとえば、賃貸マンションで生活を送っている人に固定資産税は発生しません。
その理由は、オーナーが物件を所有しているからです。また、一部の大型特殊自動車も固定資産税の対象になります。たとえば、「ショベル・ローダ」「フォーク・リフト」「ロード・ローラ」などが挙げられます。
計算方法
自分で簡単に計算できます。シミュレーションしておくことで、物件を売却するときに参考になります。
固定資産税を計算する方法は?
概ねの数字を計算できます。また、シミュレーターを使用すると簡単に計算できます。より詳細な数字を知りたいときは専門家に相談してください。
計算式
課税評価額に税率1.4%を掛けた数字が固定資産税です。そのほかの方法として、実勢価格を調べることで判明します。計算方法は、簡単な査定シミュレーターを使用します。
課税評価額とは
こちらは、自分が所有している住宅やマンションなどの評価額を指します。毎年4~6月頃に自宅に届く納税通知書で確認できます。
実勢価格とは
物件の査定額と売却価格は乖離するときがあります。たとえば、物件を売却する前に不動産会社の査定を受けます。査定額が高くても実際に売却するときには、周辺の土地の相場や経済情勢などを踏まえて売却価格を決定するため、金額が異なる場合があります。実際に市場で売買するときの価格を実勢価格といいます。
このため、査定額は相場から乖離している場合がありますが、実勢価格は市場から乖離していません。現実的な数字を捉えられるようになるため、売却で得られる利益を知りたい人や、査定額に基づいて売買価格を決定したい人は、実勢価格を自分で調べておきましょう。
シミュレーターの使用方法
画面上に記載されている入力項目を記載するだけで完結します。必要な項目として多く挙げられるのは、「一戸建て・マンション・土地のどれか」「専有面積」「間取り」「階数」などがあります。分からないところがあれば契約書を確認するとよいでしょう。入力が終了すると想定される売却価格が判明します。
より詳細な数字を知りたいときは専門家に相談する
こちらで紹介した方法はあくまでおよその数字なので、より詳細な数字を知りたいときは税理士などの専門家に相談するほうがよいでしょう。初回は無料で相談に乗ってくれることがあります。しかし、一般的には年間契約またはスポット契約で費用が発生するため、より詳細な数字を知る必要がある人はサポートしてもらうとよいでしょう。
実は損をしているかも!相続した家を持ち続けるリスクとは
家を相続したときにそちらで生活を送らないのであれば、不動産会社に相談して早めに売却しましょう。ここからは、家を相続したときに発生するリスクを解説します。
空き家になるリスク
家を相続した後は空き家になる可能性があります。誰も生活していない家は劣化の進行が早いので、そこで生活する予定が無い場合は早めに売却しましょう。家の劣化が進行すると査定額が低下します。また、リフォーム費用などが発生すると、売却の利益が少なくなるため不動産会社に相談してください。
高く売却できるタイミングを逃すリスク
売却はタイミングが大切です。一般的に12~3月は市場が盛り上がります。そのタイミングを逃すと、次は9月頃に市場が盛り上がるまで売却が難しくなる可能性があります。家を相続したときは早めに不動産会社に相談して、売却活動のプランを立てましょう。
リフォームやハウスクリーニングも行って、購入希望者に嫌な印象を与えないように準備しなくてはいけません。購入希望者に生活を送りたいと思ってもらえないと売却できません。ある程度の期間をかけて準備するため準備期間を長く確保しましょう。
税金を納め続けるリスク
住宅や土地などを所有している限り税金を納めなくてはいけません。早めに手放すことで金銭的な負担から解放されます。
まとめ
相続した家を所有し続けるのはリスクがあります。空き家になると衛生上の観点からよろしくないだけではなく、治安の悪化や建物の倒壊の恐れもあります。できるだけ早く売却することで、家の劣化を食い止められるだけではなく、査定額も低下しにくくなります。物件を売却するときは売却活動をサポートしてくれる不動産会社に相談してください。初めての人でも丁寧にサポートしてくれます。初回は無料で相談に乗ってくれるため、気になる方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。